ボッチャの6球、どう使う?積み重ねるのか?逆算していくのか?

ボッチャには6球あります。

この6球を見て、

「1球ずつジャックボールに近づけて積み重ねていく」

選手もいれば、

「最後の1球でどういう形を作りたいか逆算する」

選手もいます。

では、本当に強い選手はどちらなのでしょうか?

結論から言います。

強い選手は、積み重ねながら逆算しています。

一見、矛盾しているようですが、ここがボッチャの面白さです。


初心者は「今」を見る

残り6球。

最初に考えることは、

「とりあえずジャックボールに近づけよう」

これは間違いではありません。

むしろボッチャの基本です。

まずは一番近いボールを取る。

相手にプレッシャーをかける。

一球ずつ良いボールを積み重ねる。

これがボッチャの基本形です。


でも、上級者は「6球後」を見る

上級者は1球目を投げる前に、

6球目の景色を想像します。

例えば、

「最終的にはジャックの前を塞ぎたい」

「相手にはこのラインしか残したくない」

「最後はヒットできる状態を残しておきたい」

「最後の1球は保険に使いたい」

つまり、

1球目を投げる前に、6球目の使い道を考える。

これが「逆算」です。


6球すべてを同じように使ってはいけない

初心者は6球すべてを、

「ジャックに近づけるための6球」

として使いがちです。

しかし上級者は違います。

6球には役割があります。

例えば、

1球目

基準をつくる球

まず相手に、

「この距離を超えなければいけない」

という課題を与える。


2球目

展開を見る球

相手の対応を見ながら、

自分たちの作戦を修正する。


3球目

形をつくる球

ただ近づけるのではなく、

攻撃・守備の土台をつくる。


4球目

相手を困らせる球

相手が何をしたいのかを考え、

その選択肢を消していく。


5球目

勝負の準備をする球

最後の1球をどんな状況で使うか。

そのための布石を置く。


6球目

答えを出す球

逆転するのか。

守るのか。

追加点を狙うのか。

それまでの5球の結果を踏まえて、

最終判断をする。


ただし、これは「最初から決める」という意味ではない

ここが重要です。

上級者でも、

「1球目はここ」

「2球目はここ」

「3球目はここ」

と、最初から台本通りには進めません。

なぜなら、

相手も6球持っているからです。

自分が積み重ねた形を、

相手が壊してきます。

予想外のヒット。

ジャックボールの移動。

偶然のナイスショット。

ボッチャでは、

予定通りにいかないことが普通です。

だから必要なのが、

逆算する力と、修正する力。

です。


「積み重ね型」だけでは苦しくなる

一球目、近づける。

二球目、さらに近づける。

三球目、もっと近づける。

これは理想的です。

でも、

ボッチャではこんなことが起こります。

4球目。

全部弾かれる。

ジャックボールが動く。

それまでの積み重ねが、一瞬で崩れる。

このとき、

「近づけること」しか考えていなかった選手は苦しくなります。


「逆算型」だけでも危険

では、

最初から最後の一球だけ考えればいいのでしょうか?

それも違います。

ボッチャは、

最後の一球まで勝負を待ってくれるほど甘くありません。

途中で相手に大量得点の形を作られる。

自分の残り球がなくなる。

最後の一球でどうにもならなくなる。

つまり、

最後を考えすぎて、今を失ってはいけない。


本当に強い6球の使い方

強い選手は、

最後を見て、今を投げます。

これです。

6球目に、

「こういう状況にしたい」

という理想を持つ。

でも、

毎球、

「今は何が必要か?」

を判断する。


ボッチャの6球は「積み木」ではない

ここが、じゃっくまんのこの記事で一番伝えたいポイントになると思います。

6球は、

ただ積み上げていく積み木ではありません。

かといって、

最後から完全に設計できる設計図でもありません。

6球は、相手と一緒につくっていくストーリーです。

自分が一球投げる。

相手が答える。

また自分が考える。

その繰り返しです。

だから、

最初に考えた「完成形」は変わります。

でも、

完成形を考えている選手と、何も考えずに投げている選手では、同じ6球でもまったく違う。


まとめ

ボッチャの6球は、

積み重ねるのか?

逆算するのか?

答えは、

「最後から考え、今を積み重ねる」

です。

6球目に何をしたいか考える。

そのために今の一球を使う。

でも、相手の一球で状況が変われば、

また完成形を描き直す。

これを繰り返す。

ボッチャで勝つ人は

6球すべてを「ただの6回のチャンス」とは考えていません。

6球を使って、相手より有利な未来をつくっている。

そして最後の一球は、

突然生まれる奇跡ではありません。

最初の5球で、どんな未来を積み重ねてきたか。

その答えが、

6球目に現れるのです。

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じゃっくまん

JACKMAN

JAPAN BOCCIA CLUB 代表

「たのしそー」から「たのしむへ」それが、最初でした。
投げて、考えて、ときには教えて。
「やってみたら」「できちゃって」
スポーツの見方が変わったり、人との出会いが増えたり、
「うれしかったり」「ドキドキしたり」
ボッチャに関わることで、世界の見え方まで変わっていました。
「笑顔になったら」「輝いた」
そんな、ボッチャから広がる世界を
じゃっくまん目線で綴っています。

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