ボッチャの「チート道具」とは?

ボッチャをやっていると、こんなことを思う瞬間があります。

「狙う場所が見えたら、もっと簡単なのに。」

「どっちのボールが近いか、一瞬で分かったらいいのに。」

そんな願いを、ある意味で叶えてしまうのが、

レーザーポインター距離計です。

どちらも使い方によっては、まるで**「ボッチャのチートアイテム」**。

でも、本当にこれがあれば強くなれるのでしょうか?


① レーザーポインター

「狙うライン」が見える

ボッチャで難しいことの一つが、

「どこを通して、どこに止めるか」

をイメージすることです。

例えば、

「ジャックの右側に止めたい」

と思っても、実際に投げると、

思ったより左に行く。

思ったより強い。

思ったより転がる。

そこでレーザーを使って、

「この方向」

を視覚的に示せたらどうでしょう?

一気に分かりやすくなります。


でも、レーザーは「答え」ではない

ここが重要です。

レーザーで、

「この方向ですよ」

と示すことはできても、

「この方向に投げるのが正解です」

とは限りません。

例えば、

レーザーの先に相手のボールがある。

なら、

そのボールをヒットする?

避ける?

ジャックを動かす?

それとも全く違う場所へ置く?

レーザーが示してくれるのは、

WHERE(どこ)

です。

でも、ボッチャで重要なのは、

WHY(なぜ)

でもあります。


② 距離計

「目測」を消してしまう

もう一つ、チート感があるのが距離計です。

ボッチャでは、

「どちらのボールがジャックに近いか」

が非常に重要。

ところが、ボール同士が数センチしか違わないと、

人間の目ではかなり判断しづらい。

そこで距離計。

「ジャックから12.4cm」

「こちらは13.1cm」

なんて分かってしまったら、

めちゃくちゃ便利です。


でも、距離が分かっても勝てるわけではない

ここも面白いところです。

例えば、

自分のボールが12cm。

相手のボールが13cm。

「よし、1点取れる!」

と思っても、

次の相手の一球で、

自分のボールを弾かれるかもしれません。

つまり、

距離計が教えてくれるのは、

「今どうなっているか」

です。

でも、

「この状況をどうするか」

は教えてくれません。


レーザー × 距離計

この2つを組み合わせると、かなり強烈です。

レーザーポインター

「方向」

距離計

「距離」

選手

「じゃあ、どうする?」

ここで初めて、

ボッチャの本当の勝負

が始まります。


実は、この2つが教えてくれるのは「物理」だけ

考えてみると、

レーザーは、

方向を見えるようにする。

距離計は、

距離を数字にする。

つまり、

ボッチャの「物理的な情報」を正確にする道具

なんです。

でもボッチャには、

もう一つ重要なものがあります。

それが、

戦術。


「近いから投げる」は正解なのか?

例えば、

自分のボールがジャックに一番近い。

普通なら、

「これで1点!」

と思います。

でも、

相手の残り球が5球ある。

自分は残り1球。

その状況なら、

「1点を取りに行く」のが本当に最善でしょうか?

逆に、

あえて相手に1点取らせる

という判断もある。

ここにはレーザーも距離計も答えを出せません。


だから「チート道具」を使っても、最後は頭脳

レーザーで、

「ここを狙える」

と分かる。

距離計で、

「今はこっちが1cm近い」

と分かる。

それでも、

「じゃあ、どうする?」

が残ります。

これがボッチャの面白さです。



「なんとなく」を「分かる」に変える

初心者は、

「強く投げたら遠くに行く。」

と考えます。

経験者になると、

「この床なら、このくらい。」

と感覚で分かる。

そして距離を測りながら練習すると、

「このフォーム、この強さなら約○cm。」

と、自分の感覚と実際の結果を比較できる。

つまり、

距離計は「答えを出す道具」ではなく、「自分の感覚を鍛える道具」にもなる。


本当の「チート」は、道具ではない

結局、

レーザーがあっても、

投げる技術

は必要です。

距離計があっても、

戦術

は必要です。

そして、

レーザーと距離計の情報を見ても、

最終的に一球を選ぶのは自分。

だから、

ボッチャの本当のチートは、「正確な情報」ではなく「正確な判断」なのかもしれません。


まとめ

道具分かること分からないこと
レーザーポインター方向・ラインそこを狙うべきか
距離計正確な距離その距離をどう利用するか
両方コートの物理情報最善の一手

だから、

レーザーは「どこ」を教えてくれる。

距離計は「どれくらい」を教えてくれる。

でも「どうするか」は教えてくれない。

そして、そこにボッチャの奥深さがあります。


「チート道具を使えば、ボッチャは簡単になる?」

答えは、

半分YES、半分NO。

投げることは、少し簡単になるかもしれない。

でも、

考えることは、簡単にならない。

むしろ正確な情報が増えるほど、

「じゃあ、この状況で何を選ぶ?」

という難しい問題が浮かび上がってくる。

それこそが、

ボッチャが「ただ近づけるだけのゲーム」ではない理由なのかもしれません。

お気軽にお問い合わせください。JAPAN BOCCIA CLUB24時間365日受付中

お問い合わせ

じゃっくまん

JACKMAN

JAPAN BOCCIA CLUB 代表

「たのしそー」から「たのしむへ」それが、最初でした。
投げて、考えて、ときには教えて。
「やってみたら」「できちゃって」
スポーツの見方が変わったり、人との出会いが増えたり、
「うれしかったり」「ドキドキしたり」
今まで気にしなかった「なぜ?」が気になったり。
そして気づけば、
ボッチャに関わることで、世界の見え方まで変わっていました。
「笑顔になったら」「輝いた」
そんな、ボッチャから広がる世界を
じゃっくまん目線で綴っています。

Profile Picture