ボッチャと聞いて、何を思い浮かべますか?

突然ですが、あなたに質問です。

「ボッチャ」と聞いて、何を思い浮かべますか?

パラリンピック。

車いすの選手。

赤と青のボール。

白いボールに近づけるスポーツ。

高齢者のレクリエーション。

学校の体育。

地域のイベント。

「カーリングみたいなスポーツ?」

人によって、さまざまなイメージがあると思います。

では、もう一つ質問です。

「ボッチャをやったことがありますか?」

ここで「はい」と答えられる人は、どれくらいいるでしょうか?


「知っている」のに「やったことがない」

実は、ここにボッチャの大きな課題があります。

日本では、ボッチャという名前を知っている人が増えました。

パラリンピックで見た。

テレビで紹介されていた。

学校でやった。

会社のイベントで体験した。

地域のお祭りで見かけた。

SNSで見た。

でも、

「知っている」=「やったことがある」

ではありません。

そして、

「やったことがある」=「ボッチャの面白さを知っている」

でもありません。


ボッチャは「白いボールに近づけるだけ」?

ボッチャを説明するとき、多くの場合、

「白いボールに、自分のボールをどれだけ近づけられるかを競うスポーツ」

と説明します。

もちろん間違いではありません。

でも、それだけだと少しもったいない。

なぜなら、ボッチャの本当の面白さは、

ボールが止まった後から始まる

からです。

「次はどうする?」

「相手は何を狙っている?」

「ここは寄せる?」

「それともヒットする?」

「1点を取りにいく?」

「相手に1点を取らせる?」

「ジャックボールを動かす?」

たった一球を投げるために、選手はさまざまな可能性を考えます。


一球に「答え」がない

ボッチャの面白いところは、

「正解が一つではない」

ことです。

例えば、自分のボールがジャックボールの近くにある。

普通なら、

「もっと近づければいい」

と思うかもしれません。

でも、相手のボールがその近くにあるなら、

相手のボールを弾く

という選択肢もあります。

さらに、

ジャックボールそのものを動かす

という選択肢もあります。

あるいは、

あえて何も大きく変えない

という選択もあります。

どれが正解なのか。

それは、

そのときの状況によって変わります。


「誰でもできる」は、簡単という意味ではない

ボッチャには、大きな魅力があります。

年齢や性別、障害の有無などに関係なく、一緒に競技を楽しむことができます。

だから、

「誰でもできるスポーツ」

と言われます。

でも、

「誰でもできる」=「簡単」

ではありません。

むしろ、競技として深く知れば知るほど、難しくなっていきます。

最初は、

「白いボールに近づければいい」

と思っていたのが、

「どこに置けば相手が投げにくい?」

と考えるようになる。

さらに、

「この一球の後、相手は何をしてくる?」

と考える。

そして上級者になると、

「この球を投げた後の、さらに次の球まで考える」

ようになります。


実は「投げるスポーツ」ではない?

ボッチャは、もちろんボールを投げるスポーツです。

でも、本当に難しいのは、

「どこに投げるか」

ではありません。

その前に、

「なぜ、そこに投げるのか?」

を決めることです。

さらに、

「その球を投げたら、相手はどうする?」

まで考えます。

だからボッチャは、

「投げるスポーツ」であると同時に、「選ぶスポーツ」でもあります。


ボッチャを知っている人にこそ、やってほしい

「ボッチャは知っている」

という人は、もう珍しくありません。

でも、

「ボッチャを知っている」だけでは、もったいない。

実際にボールを投げてみると、

「思ったところに止まらない!」

と驚くかもしれません。

相手のボールを弾こうとして、

「全然当たらない!」

となるかもしれません。

そして、何度かやっているうちに、

「次はどうしよう?」

と考えるようになる。

そこからが、ボッチャの始まりです。


見るだけでは分からない「一球の重さ」

ボッチャは、テレビや動画で見るだけでは分かりにくい部分があります。

実際にボールを持つ。

投げる。

転がる。

止まる。

そして、

「うわ、そこに止まったか!」

となる。

その瞬間、

たった一球の価値が分かります。

そして試合が進むと、

「この一球で逆転できる!」

「この球を失敗したら負ける!」

という場面が出てきます。

そこで初めて、

ボッチャの緊張感

が分かります。


「ボッチャって何?」と聞かれたら

もし誰かに、

「ボッチャってどんなスポーツ?」

と聞かれたら、

「白いボールに近づけるスポーツだよ」

だけではなく、

こう答えてみてください。

「一球ごとに、どうするかを考えるスポーツだよ。」

そして、

「誰でもできるけど、本気で勝とうとすると、ものすごく奥が深いよ。」

と。

これなら、少しやってみたくなりませんか?


最後に、もう一度

「ボッチャと聞いて、何を思い浮かべますか?」

パラリンピック。

車いす。

赤と青のボール。

白いボール。

高齢者のレクリエーション。

学校のスポーツ。

どれも間違いではありません。

でも、それだけではありません。

ボッチャには、

技術があります。

戦術があります。

駆け引きがあります。

心理戦があります。

そして、

最後の一球まで何が起こるか分からない面白さがあります。

だからこそ、

「知っている」で終わらせるのではなく、

一度、ボールを投げてみてほしい。

きっと、

「知っていたボッチャ」と「やってみたボッチャ」は、まったく違う。

そう感じるはずです。


JAPAN BOCCIA CLUB

ボッチャを、もっと身近に。
もっと面白く。
もっと本気で。

「知っているスポーツ」から、

「やってみたいスポーツ」へ。

それが、ボッチャのこれからです。

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じゃっくまん

JACKMAN

JAPAN BOCCIA CLUB 代表

「たのしそー」から「たのしむへ」それが、最初でした。
投げて、考えて、ときには教えて。
「やってみたら」「できちゃって」
スポーツの見方が変わったり、人との出会いが増えたり、
「うれしかったり」「ドキドキしたり」
今まで気にしなかった「なぜ?」が気になったり。
そして気づけば、
ボッチャに関わることで、世界の見え方まで変わっていました。
「笑顔になったら」「輝いた」
そんな、ボッチャから広がる世界を
じゃっくまん目線で綴っています。

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