「ボッチャができる人」は、強い?上手い?

「ボッチャできます!」

そう言われたとき、あなたはその人を強い人だと思いますか?

それとも上手い人だと思いますか?

実は、この2つは同じではありません。


「できる」は、スタートライン

まず、

「ボッチャができる」

というのは、

  • ルールを知っている
  • ボールを投げられる
  • ジャックボールに向かって投げられる
  • 試合ができる

という状態。

つまり、

「競技として成立させられる」

という意味に近いでしょう。

でも、これだけでは「上手い」とは言えません。


「上手い」は、技術がある人

では「上手い」とは?

例えば、

  • 狙った場所に投げられる
  • 距離を正確に合わせられる
  • アプローチ、プッシュ、ヒット、技ができる
  • 力加減を調整できる

など。

つまり、

「自分が狙ったプレーを実現できる能力」

が高い人です。

これは技術の話です。


では「強い」とは?

ここが一番重要です。

強い人=一番上手く投げられる人

ではありません。

ボッチャでは、

「自分の一番得意な投球をする」

よりも、

「今の状況で勝つために必要なプレーを選ぶ」

ことが重要だからです。


例えばこんな場面

自分のボールがジャックボールから5cm。

相手は10cm。

普通なら、

「もっと近づければいい!」

と思います。

でも相手にヒットされる可能性が高いなら、

あえて寄せない。

あるいは、

相手のボールを弾く。

あるいは、

ジャックボールを動かす。

という選択肢もあります。


「上手いけど弱い人」もいる

これがボッチャの面白いところです。

例えば、

投球技術はものすごく高い。

でも、

  • 状況判断が苦手
  • 相手の狙いを読めない
  • リスクを考えない
  • 得点状況を考えない

なら、試合では勝てないことがあります。

つまり、

「上手い=強い」ではない。


逆に「そこまで上手くないのに強い人」もいる

これもあります。

ものすごいヒットショットはできない。

スーパーショットも少ない。

でも、

「ここでは無理をしない」

「相手に難しい球を投げさせる」

「1点を確実に取る」

という判断ができる。

こういう選手は、派手ではなくても勝ちます。


「強い人」は何が違う?

強い選手は、

① 技術がある

② 状況を判断する

③ 戦術を選択する

④ 相手の次の手を読む

⑤ その状況で最も勝ちやすい一球を選ぶ

ということを繰り返します。

つまり、

「上手い」は技術。

「強い」は総合力。

と考えると分かりやすいでしょう。


だから「できる→上手い→強い」は別物

イメージすると、

できる

ルールを理解してプレーできる

上手い

狙ったプレーを高い精度で実行できる

強い

状況を読み、最も勝ちやすい選択をして、それを実行できる

となります。

そして、もう一つ大事なのが、

「強い人=いつも派手なプレーをする人」ではない

ということ。

むしろ本当に強い選手ほど、

「なぜ今、このボールをそこに置いたの?」

と聞かれて、

「勝つために必要だったから」

と説明できる。


ボッチャは「上手さ」を競うだけではない

ボッチャを始めたばかりの頃は、

「近くに投げられた!」

「ヒットできた!」

という技術の成功が嬉しい。

しかし、競技として深くなっていくと、

「この場面では、あえてヒットしない」

「今は1点で十分」

「ここでジャックを動かす」

という判断の面白さが出てきます。

そして、その判断を支えるのが経験です。


まとめ

「ボッチャができる」ことと「ボッチャが上手い」こと、そして「ボッチャが強い」ことは違います。

  • できる=プレーできる
  • 上手い=技術が高い
  • 強い=試合に勝つための総合力が高い

そして、ボッチャの面白さは、

「一番上手い人が、必ずしも一番強いとは限らない」

ところにあります。

100点満点のスーパーショットを一度決めることより、

その場面で「何をするべきか」を正しく選び続ける。

それが、強い選手です。

だからボッチャは、

「投げるスポーツ」であると同時に、「選ぶスポーツ」なのです。

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じゃっくまん

JACKMAN

JAPAN BOCCIA CLUB 代表

「たのしそー」から「たのしむへ」それが、最初でした。
投げて、考えて、ときには教えて。
「やってみたら」「できちゃって」
スポーツの見方が変わったり、人との出会いが増えたり、
「うれしかったり」「ドキドキしたり」
今まで気にしなかった「なぜ?」が気になったり。
そして気づけば、
ボッチャに関わることで、世界の見え方まで変わっていました。
「笑顔になったら」「輝いた」
そんな、ボッチャから広がる世界を
じゃっくまん目線で綴っています。

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